皆さんこのような経験ありませんか?
なんだか冷房を使用すると、吹き出し口からの変な臭いがする
車に乗ってエンジンを掛け、エアコンを入れた瞬間に吹き出し口から、鼻が曲がるような「ツーン」とした臭いを浴びた事はないですか?実はこのまま放って置いても、臭いはいつまで経っても消える事はありません。何故なら、臭いの元は人の手が届かない場所にあるからです。筆者は、7年目のカーエンジニアをしています。年間30台以上エアコン関連の修理をしています。この記事では発生原因と正しい対処法を身につけましょう!
【結論】臭いの元は消臭・除去スプレーで落ちる!
- 記事内容は以下になります
- ・今すぐに臭いを消したい
・対処法と予防を知りたい
・お金を掛けてもいいから臭いを消したい
このような悩みを解決します。
臭うのはエアコンサイクル内のカビが主な原因!
臭いの原因はエアコンサイクルにある「エバポレーターのカビの繁殖」若しくは「エアコンフィルターの汚れ・カビの繁殖」この二つから大きく臭いを出している可能性があります。
まずはエアコンサイクルを説明しましょう!
エアコンサイクル?なんだそれは?
エアコンサイクルとは?
エアコンサイクルとは常温の風を冷やしたり温めたりするサイクルです。
①エアコンを入れる(A/C NO)にするとブロワーファン(扇風機)が回り始めます。すると外気(外の空気)・内気(室内の空気)から空気がエアコンサイクルの中に導入されます。
②導入された空気はエアコンフィルターを通過します。ここで大きなゴミ・ホコリ・虫などをキャッチします。このエアコンフィルターの汚れが酷いかったり、目詰まりを起こしていると風量が弱くなったり・異臭の原因・フロントガラスの曇りの原因にもなります。
③エアコンフィルターによって、ろ過された空気は冷凍サイクル(専門用語:冷媒サイクル、以下冷凍サイクルと表示)にて冷やされたエバポレーターを通過します。このエバレーターを通過する空気は急激に冷やされてしまい、空気に含まれる水蒸気は気体を維持できず、水滴となって排水口から外へ放出されます。車両のした付近から水滴がぽたぽた落ちていたのは気体になれなかった水蒸気なのです。
④冷やされた空気は、最後エンジンの熱で温められたヒーターコアを通過します。冷えた空気がここを通過する事で、運転者があらかじめ設定した温度の空気を室内に運んでいきます。
車のエアコンが臭い!ニオイが発生した場合の対処法
臭いが気になってくるのがエアコンを使用を始める春頃が多いでしょう。
臭いを落として快適なカーライフにしていきましょう!
それでは臭いが発生した時の対処法をご紹介します。
①エアコンサイクルに空気を送る為の入り口、外気導入の清掃
一般的に外気導入口は、車が走行していると自然に導入口から空気が入って行きます。その導入口の位置は助手席側のフロントワイパーの取り付け位置付近に設置され、ゴミや落ち葉・虫の死骸などが導入口を塞いでいると、異臭の原因になりますので導入口の状態を確認をして汚れていたり導入口を塞いでいたら清掃をしましょう。
②エアコンフィルターの確認
エアコンフィルターの状態確認をして見ましょう。
エアコンフィルターは車内に装備されていることが多いです。取り付け位置は主に、助手席の前にあるグローボックス(物を収納する引き出し箱)の裏にあるエアコンユニット内にあります。
このように汚れたままのフィルターを使用していると、汚れたフィルターを通過した空気が室内に入ってきます。すると、フィルターに付着している臭いが吹き出し口から出てくるという事です。エアコンフィルターの使用期限は装着から約一年ごとの交換となっています。このまま使用を続けると最悪フィルターが破れてしまい、混入した異物がエアコンユニット内にあるエバポレーターなどを傷つけるほか、吹き出し口から異物が出てくる可能性もありますので、一年に一回冷房を使用を始める春頃に、一度確認する事をお勧めします。
筆者は、デンソウの「活性炭入りのエアコンフィルター」をお勧めします。
デンソウのエアコンフィルターは高い除塵性能・脱臭・防カビ・抗菌・抗ウイルス・風量安定効果が備わっています。一般のフィルターと違うのは、活性炭入りのフィルターは排気ガス臭を吸収して快適な空気を入れることが出来ます。トラックの後ろや排気ガスが溜まっているトンネルでも安心してエアコンが使えます。ここで注意ですが、エアコンフィルターは水洗いや掃除機を使っての清掃をする事は出来ません。フィルターに穴があいたり、活性炭が洗い流されたりして本来の機能が著しく低下するので辞めましょう。
エアコンフィルターはメーカ・車種によってサイズが異なりますので、交換の際は前もって調べておくと「買ったのにサイズが合わない!!」ってことが無くなります。適合品番検索|クリーンエアフィルターサイズ表|デンソ
③エバポレーターの除菌・消臭クリーナー
続いて、エバポレーターについてです。
エアコン使用時のエバポレーターは、冷凍サイクルによって結露ができるほど、低い温度になっています。しかしエアコン使用後(エンジン停止も同様)もエバポレーターは湿気を帯びていて、これがカビの繁殖に繋がり臭いを出しているという事です。それだけではなく、エアコン使用時に第一発目に異臭を放つ原因は、エバポレーターに付着していた水滴は排出口まで流されますが、全て流れ切る訳ではなく、排出口付近に流れ落ちなかった水滴・ゴミや埃にもカビが繁殖を始めます。そしてエアコン使用時に排出口付近に溜まっている臭いが一気に吹き出し口から異臭を放ってしまうのです。
フィルター交換をしても臭いが取れないのであれば、エバポレーターのカビの繁殖が考えられます。とは言え、残念ながら、エバポレーターは一般の方ではなかなか触る事ができません。なのでディーラーにエバポレーターの取り替えを依頼したら高額な費用になります。そこでエバポレーター・クリーナーを試してみる。
車の知識がない素人の方がストレスなく作業が出来ます。
DJクイックエバポレータークリーナーⅡ(以下DJと略す)
エアコン内部で繁殖した細菌やカビ・汚れなどを洗浄と同時にエバポレータの消臭・除菌を行います。クリーナー後に更には抗菌・防カビ被膜をエバポレーター表面に形成し、効果期間は約1年程度と言われています。付属品として防臭剤が付いており、臭いを徹底的に抑えることが出来ます。
- 即効性(効果期間 約1年間)
- 消臭・除菌・抗菌
- 防臭剤付き
- 作業時間 約15分程度
- SIAA認証マーク付与
- 作業後の吹き出し口 少し薬っぽい匂いあり
- 施工時間 1分程度
USC スーパースメルカット(以下USCと略す)
鉄化合成分の酸化還元反応を利用して悪臭を分離する消臭剤です。人体・ペット無害で酸性からアルカリ性までの悪臭を分離し、効果期間は約1年間持続します。
- 即効性あり
- 消臭・除菌・抗菌
- 作業時間 約10分程度
- 作業後の吹き出し口無臭
- 施工時間 約1分程度
④クリーナーの施工ポイント!
【作業方法のポイント!】消臭剤を施工場合はDJとUSCともにエアコンスイッチをオフにすることです。エアコンサイクルでもお話しさせいて頂きましたが、エアコンを入れたままクリーナ施工をすると、施工剤が浸透せず結露と共にクリーナーが流れ落ちてしまいますので、作業する際はブロワーHi(MAXモード・風量最大)のみで行う事です。そして5分程度送風をしたらエアコンを入れて作業完了です。
【臭いの予防方法】と【決してやってはいけない事!】
・よく吹き出し口からファブリーズを掛けたり、消臭剤を流し込んだりするといった考えを持つ方がいらっしゃいますが、このやり方はお勧めしません。吹き出し口から流れ込んだ液などは排出口から流れ出ず、エアコンユニットに残ったままになり、エアコンユニットの動きを悪きさせる可能性があります。専用商品のマニュアルなどをよく読んで行う事です。
臭いを消す方法【まとめ】
臭いを消す方法について、まとめてみました。
■臭いの発生源
- 外気導入の異物
- エアコンフィルター汚れ・カビの繁殖
- エバポレータのカビの繁殖
□臭いが出た場合の対処法
- 外気導入口の確認する(YES→エアコンフィルタ)(NO→綺麗にする)
- エアコンフィルターの確認(YES→エバレータのカビ)(NO→フィルターへ交換)
- エバポレータクリーナー使用(YES→臭わない)(NO→プロに依頼)
■やってはいけないこと
- 吹き出し口から消臭剤を流し込まない
といった感じです。
「仕事が忙しくて、車屋さんにいけない」「車屋さんが遠くてなかなかいけない」って方は
こんな感じでやっていくといいでしょう。
筆者がお勧めする消臭・除菌スプレーがあるますので以下からどうぞ
コメント